「あ、あの!友達待ってるんですけど………」
「退いて下さい」はなんか偉そうだし。
「通して下さい」は簡単に通してくれそうにないし。
ん〜どう言えばいいんだ!?
周りの人助けてくれそうにないし。
てか、こっち見てコソコソ話すぐらいなら助けてよ!!
ポン。
え?
「こいつに何か用?」
私の肩に手を置いて、男子たちを見て言う。
相馬………くん?
助けてくれるの?
「チッ。何だ男いんのかよ」
「行こうぜ!」
相馬くんの迫力に負けたのか、男子たちは諦めてくれたみたいで違う所に行く。
相馬くんは相馬くんで、何もなかったように行こうとしてる。