「うん………」
「そんなにあたし頼りにない?」
「そんなことない!今耐えられてるのは愛心がいるからだよ!」
「………ゴメン。今、咲良と話したくない」
そう言って、私の前からいなくなっちゃった。
愛心が出てる種目が終わった。
心の中でだけど「頑張れ」って応援した。
壱馬は速水野々香と二人三脚。
見たくなかったけど、目がどうしてもそっちに向いちゃって、小声で「頑張れ」って言っちゃうし。
やることもないし、お昼だし帰ろうかな?
ちょうどお昼。
移動する人混みに紛れたはずなのに。
「七瀬さん!」
「立花くん!どうしたの?」