「...嬢!...お嬢!起きてください」


凛「...あ?...あ、祐」


祐「やっと起きましたかお嬢」


凛「その呼び方やめてって言ってるでしょ」


祐「しかしお嬢ここは神崎組、組長の娘である貴方にはそれ相応の呼び方を...」


凛「はいはい、でも組を次ぐのは兄の蓮(レン)でしょ?私、目見えないし」


祐「そんなこと言わないでくださいよ...お嬢は全国最強の黒狗でしょ?」


凛「う...あんたはいちいち言葉の揚げ足取ってくるわね」


祐「まぁ聞いてくださいよ、お嬢これから高校行ってください」


凛「嫌です」


祐「最後まで聞いてくださいね」


凛「すいません」


祐「お嬢って目が見えないので友達いないじゃないですか」


凛「まぁそうね」


祐「そこで!目の見えないお嬢のために、ていうか社会性を身につけるために、高校に行きます」


凛「でも私は大学でてるじゃない」


祐「飛び級でね...本当はもう高校1年になるんですから今すぐ行ってもらいます」


凛「えー」


祐「ちなみに拒否権はなしです。なんせ組長のお言葉ですから」