「なぁ、瀬奈?どうすればいいと思う?」
私の男友達、神田子龍(カンダシリュウ)が、私こと、佐藤瀬奈(サトウセナ)に聞く。
「自分の事なんだから、自分で考えないと!そんなんじゃ優希に振り向いてもらえないぞ?w」
見てわかる通り、子龍は優希の事が好きなのだ。
「子龍は優希に告らないの?」
私が聞くと、いつもはクラスの中でうるさいタイプの子龍が小声で自信のなさそうに言う。
「だって、振られちゃうかもだし...。不安なんだもん...。」