本当は嫌。


でも、素直になったら溢れてしまう…


祐希に触れないで。


近寄らないで。


そんな声で祐希の名前を呼ばないで。


“祐希”なんて仲良さげに呼ばないで。


取らないで。


私から祐希を取らないで。


そんな醜い嫉妬が溢れてしまう…




口を開いたらバレてしまう…


祐希はアンタのことなんて何とも思ってないんだから。


アンタが特別なわけじゃないんだから。


私の方が祐希をちゃんとわかってるんだから。


そんな醜い私が、バレてしまう…




それに…


それに、私は…


もう、とっくにフラれてるんだから…