「確かにちょっと恥ずかしいよね。でも私は大丈夫だよ。あ、気になるなら見ないようにするから!」


いくら女同士でも裸を見せることに抵抗があるのは理解できる為、アーシェリアスはノアに背を向けると詰襟の白いリボンを解いていく。

ノアは慌ててアーシェリアスから視線を外すも、気になって時々チラチラと様子を伺った。

しかし、いよいよアーシェリアスが薄い桃色のワンピースを腕から抜いて背中が露わになると、自らも背を向ける。


「よ、よし。アーシェが気にしなければボクは嬉しいというか、ちょっと早いけど勝負にでちゃおうかなっ」

「え? 勝負って?」

「ボクの身体を見て、アーシェが意識してくれるかどうかの勝負」


そう言って、ノアはするりするりと胸元の大きなリボンを緩めて取ると、ブラウスのボタンをひとつひとつ外していく。

そんな中、アーシェリアスは意識するとはどういう意味なのかと思考を巡らせていた。


(ノアちゃんに身体に何か特別なことがあるの?)