彼は真剣に私の目を見て言った。


「結局、そこをやめるってことは今の自分から逃げるってことだ。それはそれでいいと思う。だけど二度と同じことを繰り返すな。そんで次はぜってー辞めねーって言う強い意思を持ってその仕事に就け。」


彼の言葉一つ一つは私のことを思って言ってくれているのだと一瞬でわかった。


「まあ、仕事も結局、自分の精神の問題もあるからな。難しいよなー」


そう言ってかれは私にパスの合図を出した。