階段を降りて、廊下を歩いていると
「あ、昨日の子だよね!」
やっば、直視できないよ。眩し過ぎない?
お花が舞ってるんじゃないかと錯覚するような、キラキラした笑顔で一ノ瀬くんが話しかけてきた。
鏡を見なくてもわかる、自分の赤い顔を隠すように身を逸らしながら返事をする。
「は、はい、そうでございます。」
もう〜。一ノ瀬くんがイケメンすぎるから、変に緊張して全然いつもの調子で喋れないじゃん・・・
「ふはっ!なんで敬語なんだよ(笑)同級生でしょ、タメでいーよ。」
いつもの私ならタメで喋ってるよ・・・。
てか、笑わなくてもいいじゃん〜、吹き出して笑ってもお美しいですけども。
ちょっと不服に思いながら「うん」と返事をする
「・・・早く行くぞ。」
待たされたからなのかちょっと不機嫌な声で支倉が言う。
「あ、うん。ごめん」
待たせちゃったのは悪いと思っているから
「じゃあ、またね!」と一ノ瀬くんに声をかけ、支倉と職員室に向かう
そのとき、支倉が一ノ瀬くんを睨んでた気がするのは・・・・気のせいなのかな・・・。
支倉が一ノ瀬くんを睨む理由がないもんね。
・・・・やっぱり、私の勘違いか!