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「・・・の」


誰かの声が聞こえる。眠たいなぁ、静かにしてよ


「・・・・・・・・やの」



「・・・・・・・・・・・・宮野!!!」



「はっはい!!!」



「ったく、人を頼っといて寝てるとは何様だよ」


授業の途中から私は寝ていたようで、日誌を持って仁王立ちしてご立腹の様子なのはもちろん支倉

他の人はもう帰ったようでシーンとした教室になっていた。


「ごめん。寝てた。早くやろ」


それを寝てたやつが言うか・・・
なんて考えているであろう、呆れ顔の支倉を放っておいてせっせと日誌に取り掛かる。


授業中やってたから、ほとんど書き終わってるな。良かった、これならすぐ帰れそう


「あとちょっとだから、すぐだと思うちょっと待ってて」


何も喋らず、ただコクンと首を縦にだけふり支倉はスマホをいじり始めた

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前さ」

「うん」

「好きなやつとかいんの?」


沈黙のなか、いきなり話し始めたと思ったら・・・。

「いないよ。」


「そっか・・・・・」


なんだよ、なんだよ。
いつもうるさい人がしおらしいと調子狂うな