次の家、左隣の家だ
ピーンポーン
…はーい
隣に引っ越してきた茅野ですー
はーい
ガチャっ
お、今度は年上っぽい大人しそうな男の子とそのお母さんらしき人が出てきた
「隣に引っ越してきた茅野ですー!」
「あ、海原ですー!」
またおばちゃんぽい会話だ
「あ、うちの娘の…」
「茅野卯衣です」
すると、お母さんらしき人と男の子は少しびっくりしたような顔をした
「うちの息子はね…」
「海原雨依です…」
海原雨依くんかー…
て、え!?!?
うい?ういなの?
同じ名前の人、はじめてみたー!!!
と思ったら
向こうも同じだったらしく
同じ名前、初めて見た
と小さい声で言っていた
それから雨依くんは中に入っちゃって
お母さん同士で少し話した後帰った
帰った後、お母さんに
ういって言うのね、同じじゃない、珍しい
と言われた
珍しい自覚あるなら娘にそんな名前付けないでええええ
それから春休みは、友達もいないのでだらだら家で過ごした