三日後の昼休み、沙奈ちゃんと弁当を食べていたら、メッセージを受信した音がした。
ポケットからスマホを取り出し、画面を開く。
『土日に文化祭がある。よかったら』
天形からだった。
そのメッセージと、時間とかプログラムが記された画像が送られてくる。
「誰から?」
私がスマホの画面を見つめて固まっていたからか、沙奈ちゃんは不思議そうに聞いてきた。
「天形。この土日に文化祭があるから来ないかって」
沙奈ちゃんに画面を見せると、スマホを取られてしまった。
行儀悪いのに、沙奈ちゃんは箸をくわえたまま、内容を読む。
「これ、私も行っていいのかな?」
箸をきちんと手に持ち、確認してきた沙奈ちゃんの目が輝いている。
そういえば、沙奈ちゃんは体育祭より文化祭を楽しみにしてたっけ。
こうなるのも無理ないか。
「一般公開するみたいだし、いいんじゃないかな。……行くの?」
正直、天形の好きな子がいるからあまり乗り気じゃない。
だけど、沙奈ちゃんがここまで目で訴えてきたら、断りにくい。
「もちろん!やった、文化祭!」
喜ぶ沙奈ちゃんを見ながら、簡単に天形に返事を送る。
『友達と行くね』
既読がついたけど、天形は返信してこなかった。
これ以上メッセージのやり取りはないと思うけど、もしかしたらと思って、スマホを机の上に置く。
「夏希とかも誘って、みんなで行こう!」
「とかって……ほかに誰誘うの?」
なんて、意地の悪いことを聞いたかもしれない。
「……矢野?」
そんな気はしてた。
自分で言うことなのかわからないけど、きっとよくない雰囲気になると思う。
「……冗談です。夏希と、三人で行こう」
沙奈ちゃんは私が思ってることを察してくれたのか、訂正してくれた。
盛り下げるようなことをして申しわけなく思うけど、聖を誘って、天形たちの文化祭の空気を悪くするようなことはしたくなかった。
ポケットからスマホを取り出し、画面を開く。
『土日に文化祭がある。よかったら』
天形からだった。
そのメッセージと、時間とかプログラムが記された画像が送られてくる。
「誰から?」
私がスマホの画面を見つめて固まっていたからか、沙奈ちゃんは不思議そうに聞いてきた。
「天形。この土日に文化祭があるから来ないかって」
沙奈ちゃんに画面を見せると、スマホを取られてしまった。
行儀悪いのに、沙奈ちゃんは箸をくわえたまま、内容を読む。
「これ、私も行っていいのかな?」
箸をきちんと手に持ち、確認してきた沙奈ちゃんの目が輝いている。
そういえば、沙奈ちゃんは体育祭より文化祭を楽しみにしてたっけ。
こうなるのも無理ないか。
「一般公開するみたいだし、いいんじゃないかな。……行くの?」
正直、天形の好きな子がいるからあまり乗り気じゃない。
だけど、沙奈ちゃんがここまで目で訴えてきたら、断りにくい。
「もちろん!やった、文化祭!」
喜ぶ沙奈ちゃんを見ながら、簡単に天形に返事を送る。
『友達と行くね』
既読がついたけど、天形は返信してこなかった。
これ以上メッセージのやり取りはないと思うけど、もしかしたらと思って、スマホを机の上に置く。
「夏希とかも誘って、みんなで行こう!」
「とかって……ほかに誰誘うの?」
なんて、意地の悪いことを聞いたかもしれない。
「……矢野?」
そんな気はしてた。
自分で言うことなのかわからないけど、きっとよくない雰囲気になると思う。
「……冗談です。夏希と、三人で行こう」
沙奈ちゃんは私が思ってることを察してくれたのか、訂正してくれた。
盛り下げるようなことをして申しわけなく思うけど、聖を誘って、天形たちの文化祭の空気を悪くするようなことはしたくなかった。