「あの人、見て。」

舞子が指差した先には

見た目ギャル男の男が。

「あのギャル男がどしたの?」

あたしはどうでもいい
ような感じで言った。

「ギャル男じゃないよ!
矢崎 克って言うの!
すっごくモテるんだから!」

舞子は興奮状態。

ははーん。
あたしは察した。

「一目惚れってやつ?」

舞子をちらっと見た。

「当ったり〜♪」

舞子は満面の笑顔でピースをしてくる。

やっぱりな。

そんな舞子はどんな子か
というと…

今で言うお姉系。
整った顔立ちと
バツグンのスタイルに
綺麗な茶色の巻き髪。
その姿に似合わず性格の方は
ちょっとおちゃめで男好き。
彼氏は後を絶たないけれど
浮気経験は0という一途っ子。
あたしのことになると
真剣になってくれる
あたしの大好きな親友だ。

なんだかんだで舞子は

「よし、今からイチかバチかで
メアド聞いて告ろう!」

はい〜?
まてまてまてまて!
どーゆう勢いで…

「え、まぢで!?
ちょっ、舞子…」

舞子はあたしの言葉を
無視してギャル男のいる
クラスへ入っていった。