「ねーぇ、姫華♪」

舞子の声が変わった!
何企んでやがるんだ?

「なーに、舞子♪」

同じ様な口調で返事をする。

「今日、朝から克にね、
会いたくて会いたくて
しょうがないの♪」

やっぱり来た。
こういうのだと思った。

「ふーん。それで?」

あえて冷たく返した。

「姫華ちゅわーん
どーしたのぉ?
いつもの可愛くて明るい
姫華ちゅわんはどこですかーっ?」

舞子はラリった。

「舞子、正直に言ってごらん?」

そう言うと、

「本当のところはですねぇ〜
私、佐田 舞子の為に
朝一限だけ一緒にサボって
もらったりなんかして
もらえませんか?」

「んー、一限目授業何だっけ?」

「福田っちの数学。」

まぁ、出来たてカップルを
祝うためなら仕方ないか。

「うん、いいよ。」

「まぢで!?ありがとーっ!
姫華大好きっ♪」

舞子は本当に嬉しそうに
抱きついてきた。