「だめじゃない…けど。
とりあえず学校向かお??」

うん!と舞子が言う。
あたし達の学校は
あたしの家からだと
徒歩15分。
舞子の家からだと
徒歩30分てとこ。
歩くと遠いから。
と、いつも舞子は自転車だ。

あたしは歩き、舞子は自転車を
押しながらいつもの通学路を通る。
するといきなり舞子が

「あたしね、克に昨日
告っちゃった!」

!?!?

開いた口が塞がらない。

「まじでっ?返事はっ!?」

「……OK、もらっちゃいましたっ!」

「きゃー!やったね!」

どうりで朝から満面の笑顔
なわけだ。