チャイムが鳴ってあたしと純はそれぞれ教室に戻った。
席についた途端、
隣の席の舞子が一目散に
さっきの出来事を聞いてきた。

「ねぇねぇっ!
あの後どーなったのよっ!」

舞子はキラキラと目を
輝かせながら言った。

「どーなったって…」

少しためらいながらも
さっきの出来事を
全て舞子に話した。

「ちょ、それすごくない?
一目惚れって、やるね〜!
姫華!!」

「でも一目惚れってなーんか軽くない?」

「一目惚れだからって軽いとは限らないでしょ。」

そう言って舞子は
ウィンクしてくる。

「それにぃ、姫華がもし
付き合ったら、あたしも克に
告ってWデートするんだぁ!」

するんだぁ…って
するんかい!

舞子は頬杖をつきながらシャーペンでハートを机に何個も書いている。