「大丈夫だから、気にしないで。
手当てしてくれてありがとう。でも、平気だから。」




「そうか、あんま無理すんなよ。」



そういうと頭をポンポンとしてくれた。



てか、こうやって見るとこの人すごいイケメンだ。




サラサラな黒い髪の毛、それと対照して真っ白な肌。



中世的な整った顔立ち。



細身で高身長の割に筋肉もついている。



イケメンってこの人のことを表わすんだろうな。


けど、長い睫毛の奥にある瞳は何も映そうとはしていなかった。



真っ黒な瞳は光など決して通そうとはしないまるで闇のようだった。




「蓮、入るよ」



コンコンとノックをして優しそうな男の人が入ってきた。



見た感じ小田切さんと同じくらいの歳っぽそう。



小田切さんて何歳なんだろう?



そして何者なんだろう。



てか、ここどこ?



小田切さんの家かと思ったけど違いそうだし。