次の日、俺の容態は悪化した。
近くには泣いている母さんと、慌てた様子の看護師さん。
徐々に意識が薄れていくのがわかる。
いつも、寝るのが怖かった…目を閉じるのが怖かった。
そのまま死んでしまうかもしれなかったから。
明日が来ないかもしれなかったから。
でも、もういいんだ。
思い残すことはもう何もない。
幸せだった、生まれてきて…母さんの子でよかった。
みちるに出会えてよかった。
生まれ変わったら、またみちるに会いたいな。
どうか、みちるが幸せになりますように。
さようなら
ー愛斗sideENDー