そして、放課後。
「みちる、帰ろう」
「うん…でもその前に話があるんだ」
「話?どうしたの?」
手をギュッと握り、軽く深呼吸をして言った。
「…私が相賀くんにした告白…嘘なんだ」
…苦しい、嘘をついた時よりも、嘘だったと告白するほうが何百倍もずっと辛い。
それから私は、あの日の美香との出来事を全て話した。
その間、相賀くんはずっと黙って聞いてくれた。
「それでね、もう遅いかもしれないけど…私、本当に相賀くんのこと好きになったんだ」
相賀くんと付き合って、とても短い期間だったけど私は相賀くんを好きになった。
「だから付き合ってください!」
私がそう言うと、相賀くんはしゃがみこんでしまった。