え…もしかして本当に具合悪くなった?!
「愛斗くん大丈夫?!…愛斗く…むぐっ」
…びっくりした、突然抱きついてくるから。
「やっぱり…名前呼びやめよう」
「え、なんで?呼びやすいよ?」
すると愛斗くんは私から離れてこう言った。
「だめ…心臓に悪すぎる。このままだと俺が恥ずかしくて死んでしまう…」
…なんか私まで恥ずかしくなってきた。
「じ、じゃあ相賀くんのままでいいかな?」
「うん、そっちのが落ち着くよ。俺が言い出したのにごめん」
さすがに付き合って初日だし、仕方ないよ。
「あ、俺こっちなんだ」
「そうなんだ!また明日ね、相賀くん」
「うん、また明日…………みちる」
そう言って相賀くんは走って行ってしまった。
………うわあぁぁぁぁぁ!
恥ずかしい!確かにこれは恥ずかしいよ!
顔に熱が集中するのがわかる。