駅まで自転車を走らせてそのまま電車に乗り込む。




いつもより2本遅い電車。




完璧遅刻だ。




…でも。




この時間はあたしの乗るときより人は少ない気がする。



いや、これでも充分に満員電車の域に入るだろう。




それでも普通に呼吸ができるからそんなに辛くはない。




あたしの乗る時刻はいつも満員電車だからかな。



この電車も悪くないな。







…うん。

悪くはない。


むしろ良い。



…けど。






───ピッ





改札を抜けた時、ケータイに表示されている時刻が9時を回ってしまった。