なのに。


それなのに。



あたしの気持ちをまったく知らないこいつは、偉そうに音を立てて席につき、足を組みふんぞり返る。



さも、来てやったぞ、みたいな。




…こいつ…

なかなかウゼーな。




あたしは机に突伏して、帰ろう、と密かに決意していた。