そんな彼に笑顔で“待った〜?”と我ながらキモいくらい甘い声を出す私は、 長瀬藍菜(ナガセアイナ)。 今年から高2。 彼氏なし。 唯一の誇れるものは、両親がくれた容姿。 裏の職業――― 援交。 “大丈夫だよ。”と言っている斉藤さんと目を合わせながら席につく。 そしてまたいつもの様に喋ってから手を繋ぎ、店を出る。