「いいから食え。」



これ以上何も言えなくなったあたしは、ただコクンと頷くだけだった。



近藤瑛人に連れられて、一階のキッチンにあがる。



テーブルの上に並べられたたくさんのご飯。



ハンバーグにサラダ、煮物とお吸い物。



すごいおいしそう。



本当にこいつが作ったの？


っていうか料理できたの？


「…いただきます。」






近藤瑛人の作ったハンバーグは本当においしくて、温かかった。



普段、ご飯食べるときはインスタントとお酒の生活を繰り返すあたし。


こいつの味は自棄に心にしみる。