「ごめん…。

もう大丈夫だから。」



腕を離そうとするが、こいつの手はなかなか離れない。




「寝とけ。」




ぽつんと言う近藤瑛人にあたしは首を傾げる。




「多分お前、栄養失調。」




「うん。」




即答するあたしに近藤瑛人は驚いていた。




「自分の体くらいあたしが一番よく知ってるよ。」




「だったら何で食わねえんだよ。」




「お腹減ったら食べる派だから。」