しばらくすると学校内にチャイムが鳴り響き、重い体を起こして教室へ向かう。



「あれっ?藍菜じゃん。」



廊下を歩いていると、前の方から見覚えのある人物が歩いてくる。


「さっきメール送ったのに〜。」


「そうなの?サイレントだから分かんなかった。」


「藍菜来ないから心配したんだよ〜!


ってか、あたし呼び出されてたんだ。

行ってくるね。」



「うん。また後でね。」





彼女の名前は栗本ゆり(クリモトユリ)


金髪に濃い化粧、パンツが見えそうな長さのスカート。


そりゃ呼び出されるわな。




あたしは一人で教室のドアを静かに開ける。