何だろ‥
どうしたんだろう‥。
矢島はそれだけ言うと
廊下のほうに隠れてしまった。
矢島と学校で話すのは初めて。
メールも電話もしたことがない。
付き合って一ヶ月が過ぎた。
だけど記念日も祝ってない。
「ずっと好きでした。
よかったら‥付き合ってください。」
あの日、学校の帰り道
あたしは矢島に告白された。
矢島は他のクラスの人で
喋ったこともなくって
何も知らない人。
だけど
こんなこと言われたの
生まれて初めてで、
どうしたらいいのかも
分からなくなって、
矢島の真剣な顔を見て、
あたしは思わず
「いいよ。」
って返事してた。