誰もいない方の階段を下り始めた。


「俺はな、この世界が嫌いなんだよ。本当に生きにくい、この世界が。このクラスが。」



「誰にも愛されない繋がり合えない、理解されない、意味のない物。」



「だから壊した、殺した。それだけだ。」



淡々とそう話す隼人。

背中を向けて歩いて行く、どこか遠い所へ。



気付いたら校舎の裏へ来ていた。