朝は開店準備をしていた真未のお店は今は臨時閉店となっていて、勇菜と隆矢がお店につくとそこには陽人と陽菜、真未と朝陽がすでにそこにいた。

「勇菜、誰かに何か言われてない?大丈夫だった?」

「大丈夫だよ。
それより、どうしたの?何があったの?」

心配そうに駆け寄ってきた陽菜の手を握り勇菜は陽人と朝陽に視線を移すが、二人はパソコンをじっと見つめて何か話していた。

「写真がネットで広まって……」

「写真?何の?前撮られた朝陽君の?」

「それだけじゃないのよ」

眉を潜めて言う真未に視線を向けると、真未は陽人達が見ているパソコンを忌々しげに睨んでいる。
カランカランとドアのベルの音がして振り返ると勇人と拓也、堀原が入ってきた。

「みんな集まったようだな。
……場所を借りてしまい申し訳ない」

「いえ、大丈夫ですよ。
勇菜ちゃんに関することですから」

堀原の謝罪に真未は首を横に振ると誰も入って来れないようにドアの鍵を閉めて飲み物を用意するために厨房へと向かった。
椅子とテーブルを集めてみんなが一ヶ所に座れるようにすると、勇菜と隣に座らされた隆矢の前にさっきまで陽人と朝陽が見ていたパソコンの画面が向けられた。