歌い終わるとみんなが一斉に拍手をしてくれて陽人と一緒に深々とお辞儀をする。
頭を上げると陽人がマイクを口元に持っていき口を開いた。
『このような場を設けて頂きありがとうございました。
せっかく招待していただいたので出来ればほんの少しだけ楽しい時間に参加させてもらえればと思っていますが、よろしいでしょうか?』
そう言うと女性陣からは、きゃーっ!!と黄色い悲鳴が上がり、男性陣は隆矢の背中を前へ前へと押しているのが見えた。
今すぐにでもそこへ行きたくてうずうずしていると、とんっと肩を叩かれた。
「ほら、早く行ってこい」
「……うんっ!」
陽人に後押しされマイクを預けて頷くと、勇菜はステージの階段を使わず飛び降りて一目散に走った。
「ほら、早く行けって」
「ちょっ……押さないでくだ……っ!!」
先輩俳優に思いきり背中を押された隆矢がバランスを崩しかけながら大きく前へ出ると、勇菜は床を強く蹴り隆矢に飛び付いた。
「隆君、お疲れ様!
会いたかった!」
「っ……ユウナ……」
ぎゅうぎゅうと強く抱きつき意外と逞しい胸板に頬を刷り寄せていたが、一向に隆矢が抱き締め返してくれないことに気付いて顔を上げた。
すると隆矢は片手で顔を隠してはいるものの、隠しきれていないところが真っ赤に染まっていて照れてしまっているのがバレバレだった。
頭を上げると陽人がマイクを口元に持っていき口を開いた。
『このような場を設けて頂きありがとうございました。
せっかく招待していただいたので出来ればほんの少しだけ楽しい時間に参加させてもらえればと思っていますが、よろしいでしょうか?』
そう言うと女性陣からは、きゃーっ!!と黄色い悲鳴が上がり、男性陣は隆矢の背中を前へ前へと押しているのが見えた。
今すぐにでもそこへ行きたくてうずうずしていると、とんっと肩を叩かれた。
「ほら、早く行ってこい」
「……うんっ!」
陽人に後押しされマイクを預けて頷くと、勇菜はステージの階段を使わず飛び降りて一目散に走った。
「ほら、早く行けって」
「ちょっ……押さないでくだ……っ!!」
先輩俳優に思いきり背中を押された隆矢がバランスを崩しかけながら大きく前へ出ると、勇菜は床を強く蹴り隆矢に飛び付いた。
「隆君、お疲れ様!
会いたかった!」
「っ……ユウナ……」
ぎゅうぎゅうと強く抱きつき意外と逞しい胸板に頬を刷り寄せていたが、一向に隆矢が抱き締め返してくれないことに気付いて顔を上げた。
すると隆矢は片手で顔を隠してはいるものの、隠しきれていないところが真っ赤に染まっていて照れてしまっているのがバレバレだった。