勇菜の切実なお願いとファンの協力もあってShineの中では過去最速と言っても過言ではない短さで握手会は終了した。
いつも長めに話していく人も初めての握手会で楽しみにしてくれていたであろう人も全員が、一ノ瀬君と仲良くね。とか、早く会いに行ってあげてね。と優しい言葉を一言だけかけてすぐに帰っていった。
ライブ後の反省会もスタッフのみでやるからと背中を押され、勇菜は陽人と堀原が運転する車に乗って打ち上げが行われるホテルへと向かった。
「どうしよう、久々に会えるとなったら緊張してきちゃった」
「会うと言ってもほんの少しだぞ?
映画の撮影組にとっては俺達は部外者なんだから」
「わかってる、ほんの少しでも会えるのが嬉しいの」
両手を頬に添えて、えへへ。と笑うと陽人が、うわ……。と顔をひきつらせた。
「堀原さん、妹のデレっとした顔ってこんなにドン引きできるもんなんですね」
「ちょっ……酷い!
私お母さん似だからデレデレした顔もまだ可愛いはずじゃないかな!?」
ね!?堀原さん!!っと身を乗り出して運転席にしがみつくと堀原は深い溜め息をついた。
「頼むから兄妹喧嘩に巻き込んでくれるな。
俺はマネージャーであって二人の子守り役じゃないからな」
「堀原さん冷たいー。
せめて可愛いって所だけは擁護してくださいー」
わいわいと車の中で騒ぎながらも隆矢に会えるドキドキと緊張は消えることなく、約束の時間が近づくごとに勇菜の胸は痛いくらい高鳴っていった。
いつも長めに話していく人も初めての握手会で楽しみにしてくれていたであろう人も全員が、一ノ瀬君と仲良くね。とか、早く会いに行ってあげてね。と優しい言葉を一言だけかけてすぐに帰っていった。
ライブ後の反省会もスタッフのみでやるからと背中を押され、勇菜は陽人と堀原が運転する車に乗って打ち上げが行われるホテルへと向かった。
「どうしよう、久々に会えるとなったら緊張してきちゃった」
「会うと言ってもほんの少しだぞ?
映画の撮影組にとっては俺達は部外者なんだから」
「わかってる、ほんの少しでも会えるのが嬉しいの」
両手を頬に添えて、えへへ。と笑うと陽人が、うわ……。と顔をひきつらせた。
「堀原さん、妹のデレっとした顔ってこんなにドン引きできるもんなんですね」
「ちょっ……酷い!
私お母さん似だからデレデレした顔もまだ可愛いはずじゃないかな!?」
ね!?堀原さん!!っと身を乗り出して運転席にしがみつくと堀原は深い溜め息をついた。
「頼むから兄妹喧嘩に巻き込んでくれるな。
俺はマネージャーであって二人の子守り役じゃないからな」
「堀原さん冷たいー。
せめて可愛いって所だけは擁護してくださいー」
わいわいと車の中で騒ぎながらも隆矢に会えるドキドキと緊張は消えることなく、約束の時間が近づくごとに勇菜の胸は痛いくらい高鳴っていった。