桃の熱があがり司は一晩中看病した。

おでこを冷やし汗を拭き、着替えをして水分を飲ませる。

そのひとつひとつに愛しさがこもっていて、桃は心地よい眠りにつく。

ふたりの間に久しぶりの穏やかな時間が流れた。



朝になると桃の熱はほとんど下がっていて、桃が目覚めると司が隣で眠っていた。