「桃?!」
司は24時間やっている薬局へ行き薬を買って帰ったところだった。

玄関の前で体を小さく丸めて座り込む桃の姿に心配よりも先に愛しさが溢れる。


そばにより「桃」その名前を呼ぶと桃は顔をあげて司に抱きついた。


「ごめん。薬買いに行ってたんだ。」
司の言葉にも桃は強く司を抱き締める力を弱めない。

司は桃を抱き締め返した。