電話はつながんないし、奴は来ないし。



「もう帰ろう…。」



深くため息をついてあたしの足は改札へと向かう。



"グィッ"



突然後ろから腕を掴まれる。



振り向くとスーツ姿の若い男性が息を切らしながらあたしの腕を掴んでた。