「せーんぱい」
嗚呼、地獄の放課後だ。
うちの学校の生徒は塾などに通う率が高いため、みんな塾の自習室で勉強している。
そのため学校の図書館は人気がない、かつ、資料も豊富な穴場である。
最近は新人類に侵食されててつらいところがあるけど。
「俺も物理やる〜」
「鳴瀬たち1年は物理範囲じゃないじゃん」
毎日毎日邪魔されてて困っている。
…といいたいところなんだけど、
数学とか逆に教えて貰っている。
教科書読んだら理解できるらしい。
もしかして天才ってやつ…?
「鳴瀬〜やっっと見つけた」
滅多に人が来ない図書室のドアが勢いよく開いたので私も鳴瀬もビクって驚いてしまった。