「先輩、ニッてして」

「はっっ、ん''〜〜〜〜」


鳴瀬が突然両手で私の口角あたりの皮膚をギュインって持ち上げてきた。


いや、顔近い。


突然のことに上昇していく心拍数。


普通に恥ずかしい。


鳴瀬ママとパパいなくてよかった、、、


あとお客さんもいないくてよかった。


突拍子もない鳴瀬の頭を思い切っきり引っぱたいた。


「いて」

「痴漢かと思ったわ」

「先輩、表情筋死んでんじゃね」

「余計なお世話!!!!」


うるっっっさいわ。


「いつも怒ってんじゃん」


誰のせいよ。


「可愛げない」

「……」

「色気ない」

「……」

「愛想もない」


悪口大会かよ。