部活も終わり、すごくボーっとしている私に気づいたのか芽衣は問いかけた。


「なんかあった?」


明るい電柱が私達を照らしているようで、暗い周りも明るくなっていた。


「私が倒れた時、進が運んでくれたのかなぁって」


「ぁぁ!!その事!!ちなみにそれ私が提案したんだよ。そしたら素直に七海をおんぶして行っちゃった!うけたよ」



丁度、信号はさっきまで赤だったのに青になって歩き始める。


芽衣の言った言葉を素直に信じ、会話がすすんだ。



私は「うん」とか「そうだね」しか言えなかった。


しかもほとんど半分が進の話。