授業中も何を考えてることもなく、ぼーっと過ごしていた。


その時、一通の手紙が回ってきた。


【七海〜消しゴムかせ!進】



それは進からの手紙だったんだ。


驚き、進の方へ向くと進は私の方へ体を向けて見ていた。


とっさに筆箱から消しゴムを取り出し、進にわたす。


そっと触れた進の右手と私の左手。


ドキッとしてしまう私の心。


【お礼ぐらい言え!七海】


進に渡すと、私は思いっきり笑顔を出して自分のノートをみた。