手汗がかいて、すごく激しい鼓動。


芽衣に取られちゃったらどうしよう………


でも芽衣はそんな人ではないってわかってるのに……


自分の揺れる気持ちにもっと早く気づけば良かった。





キーンコーンカーンコーン〜………



予鈴が鳴り席に戻る。


「さっきはごめん。急にトイレ行きたくなった!」


「いきなり立つからビックリしたよ〜まぁ…全然平気だけど!」


あっさり芽衣は許してくれた。


学校のグランドを見るといかにも、砂が回って自分の心みたいだ。