「おい!いつまでねてるんだよ!七海は起きたぞ!」


芽衣は怒鳴り私は完璧聞こえた。


「七海が起こしてくれるって言ったのに起こさなかった七海が悪い!」


なんで私のせいにするの?


ズキっと胸が痛む。


「今度からお前に頼む!七海のバーカ!」


おまえと言うのは芽衣だ。

傷ついた私はこれからの芽衣と進が話している姿を見たくなかった。


「石栗!今度の部活で勝負!」


「望ところだ!」



聞きたくない事でもこうゆう時に限って大きな声ではっきり聞こえるんだ。


もう聞きたくない。


そう思った私は、この場から離れて唇を噛み締めながら皆の見えない、屋上へと向かった。