「鞄重たそうだね〜」
後ろから自転車で、私の後ろにいたのはあの名物2人組。
佐野先輩と三好先輩だった。
「重たいですよ」
「ははっっ正直だね」
三好先輩が私を見放すような形でくすくす笑った。
スタスタと歩くと、2人もついてきていかにも迷惑だ。
「鞄のせる?」
「はい!」
「どーぞ」
そう言ったのは佐野先輩。
なんだかあまり、女には興味がなさそうなオーラがでている。
その後、二人は自転車ですごいスピードをだし、私は追いつけなくなる。
いじめじゃん!っと思いつつ走りやっと追いついた時には家の近くまできていた。
「鞄、ありがとうございます」
「いいえ。意外と楽しかったし」
佐野先輩がそう言って三好先輩と去って行った。
佐野先輩が言った言葉が頭をよぎる。
少し顔が熱くなりながらも家につき、ベッドへダイブした。