「じゃあ七海の話を聞いたお礼していい?」


「はっ?それは私が言う言葉でしょ!!」


そんな進も、可愛いなと思ってしまう。


「うーんとね!じゃあ約束!」


「約束?」


「七海と俺には、内緒はなし!なんでも話す事ね!」


そんな約束していいの?

進は好きな人とかいないの?


やっぱり進は私が思っている彼だよ。


また私は泣きそうになる。いかにも降りそうな雨の中、進は魔法の言葉を言ってくれるんだ。


「また泣く〜〜!」


「ありヒックが、とヒック」


「よくわかんなかったぁ!」


「ばーかヒック」


ねぇ、進?

今私は最高の幸せだよ。

これはいつまで続くかわかんないけど、怖かっちゃダメ。


今を生きよう!


いかにも雨の降りそうな空も私が泣き終わった後、きれいな青い空になった。


その青い空の下で



私は



進と笑顔で話している。