あたふたしてばかりのわたしの反応を楽しんでばかり。
「ほんとかわいいね。
反応がいちいちかわいいから理性がいつも死にかけてる」
「わ、わたしだって依生くんにかわいいって言われるたびにドキドキしちゃうもん…」
「……ほら、もうそーゆーとこがかわいいんだって。かわいいって言葉は帆乃のためにあるようにしか思えない」
「えぇ、そんなことないよ。
わたしよりかわいい子なんてたくさんいるもん」
「絶対いない。
あー、今すぐ帆乃に触れたい」
手が伸びてきて、わたしの髪に触れて、指に毛先を絡めて遊んでいる。
「ま、まって!
いまお弁当食べてるから…!」
「食べ終わったらいーの?」
「っ、でもここ学校……」
「……ダメ?」
ほら、ずるいよそのねだり方。
ダメと聞いておいて、ダメと言わせないから。