「えぇ……それじゃお腹空くよ?」
「かわいい帆乃を見てれば
お腹いっぱいになるからそれでいーの」
「で、でも……、あっ!じゃあわたしのお弁当少しあげるから食べる?」
若干、不満そうな顔をされたけど、何か思いついたのか、表情が変わって。
「うん、食べるからあーんして」
「えっ!」
「帆乃が食べさせてくれたら食べる」
口を開けて待っている依生くんがとてもとてもかわいい。
って、そんなこと思ってる場合じゃない!
「じ、自分で食べて…!」
「無理だよ。
箸とか持ってないし。どーやって食べるの?」
た、たしかにそうだけども…!
「早く食べさせてくれないと帆乃のこと食べちゃうよ」
「わ、わかったよ!
なにが食べたいですか…!」
「んー、帆乃かな」
「えっ!?わたしおかずじゃないよ!?」
「ふっ、ジョーダンなのに。
あ、それとも食べてほしかったとか?」
「なっ、ち、ちが……っ」