「明日香が興奮しすぎなんだって。
ってか、そんな騒がないほうがいいんじゃない?周りに聞こえそうだし」


「あっ、そっか。
ごめんね、嬉しくてつい…」



「う、ううん、大丈夫だよ」


幸い、わたしたちの席の周りには人はいないし、教室内はざわついているから。



すると、タイミングよくチャイムが鳴った。


着席して、授業の準備をしていると、明日香ちゃんがくるりとこちらを振り返って。


「帆乃ちゃん、本当におめでとうだね…!
よかったよ、ついに三崎くんと付き合うことになって!自分のことみたいに嬉しいよ〜!」


「あ、ありがとう…っ」


「またいろいろ話聞かせてね?今度ダブルデートとかしてみたいなぁ〜」


「うん、そうだね!
明日香ちゃんの話もまた聞かせてね?」


こうしてホームルームが始まり、午前の授業はあっという間に終わった。