ほんとに何考えてんのかさっぱりわかんないよ。
「それはやだ。美蓮と一緒が良かったから」
「もー、ほんとわがまま」
「うん、知ってる」
小さい子供のようなわがままを言ってわたしを困らせる。
それでもそんなユウが見れるのは自分だけなのだと思うとなんでも許してしまえるから大変だ。
「すみません。これください。ラッピングもお願いします」
わたしの意見なんてフル無視で結局ユウはネックレスを購入した。
ほんとは買って欲しくない理由がもう一つあったんだよ。
それはわたしが欲しかったもので、それをユウが彼女にプレゼントするなんて辛くて虚しかったから。
自分は手に入れられないのに彼女はわたしの好きな人からわたしが欲しかったものをもらえるなんてズルい。
わたしだって……欲しいよ。ユウが。