もちろん、それも嬉しいけれど、彼の“特別”になれた女の子はやっぱり特別なものをもらえるんだと思うと少し切なくなって胸がぎゅっと締め付けられる。


「美蓮はどれが好き?」


隣から綺麗な顔が至近距離で覗いてきた。

その距離に驚いてビクリと小さく肩を揺らしてユウから離れた。

ち、近いんだってば……。

いや、いつもはもっと至近距離になっているけど今は外だし、何より私服だからかユウの雰囲気も違ってみえていつにも増してドキドキしてしまう。

こんなの意識するなっていう方が無理だ。


「これが……一番好きかな」


指さしたのは、ハート型のデザインで中央の淡いピンクのストーンが揺れているように見えるローズゴールドのネックレスだった。


キラキラしていて揺れているように見えるところが可愛い。