じゃあ、わたしがユウのことが好きで好きでたまらないってこともわかってるの?

わかってて、こんなにも惑わせてくるの?


「……嘘つき」


ぽつり、と呟いた言葉には切なさが滲んでいた。


「嘘なんてついてどーすんの。素直に認めな。美蓮も俺の事よくわかってくれてるでしょ」


当たり前だ。
誰よりも近くにいたんだから。

これからもずっとそうだと思っていたのに。


「幼なじみだから、ね」


お互い、幼なじみなんかじゃなかったらもっといい関係になれていたのかな。

わたしはユウの特別になれたのかな。
わたし幼なじみ以上の関係になりたいよ。

勢いで飲んだカフェオレがほろ苦くて、まるで目の前にいる彼のようで胸が切なく疼いた。