「あ、顔真っ赤だよ」


なんて、意地悪そうに笑っている。

ユウはわたしをどうしたいの?

こんなやつに散々振り回されている自分が嫌になる。


「うるさい……見ないで」

「可愛いから無理」

「だからそういうの言わないで」


わたしは彼女でもなんでもない。

ただの幼なじみなんだから。


「ほんとのこと言って何が悪いの?」

「もういいから早く探そうよ」


彼女へのプレゼントなんて選びたくないし、どうでもいいけどそれを口実に休日にユウと一緒にいられるならいいかな、なんてちょっと思ってしまっている自分はいつまで経ってもユウから抜け出せないんだ。


「あ、これ。美蓮に似合いそー」


ユウが手に取ったのはどうみても子供用のキャラクターのパーツがついたヘアゴムだった。


「そんなの似合わないし!」

「えー、可愛いのに」

「もう!」


ユウはわたしをなんだと思っているのか。

どうせ、バカにしてるんでしょ。
わたしの気持ちを弄んでるだけなんでしょ。