愛のかたち

『咲貴、お願いがある。そのメールに返信してもらっていい?』


『え?』


突然のこの言葉に驚いた。

背を向けたまま、普通に言い出した。

こっちを向いてないから表情はわからない。


『誕生日だろ。連絡取りたいだろ?これもプレゼント。俺気にせず返事しな。』


『孝浩くん・・・。ううん、しない。わたしは今孝浩くんがそばにいてくれてるからもうこれ以上は望まないよ。』


『お願いって言ったろ?』


『どうして?』


そう言うとこっちに振り返り、笑顔で


『尾上が何してるのか俺も気になる。元気なのか、あいつは・・・。』


そっか。そうだよね。

孝浩くんにとっても一応後輩なんだし、いきなりいなくなったから心配してるよね。


愛子ちゃんだって尋常じゃない心配の仕方だった。

でも、愛子ちゃんが何も言わなくなったからきっと連絡があったんだろうとわかってた。


そしてわたしにそのことを言わないでと言っただろうということもね。


それが俊の本音なんだろうな。


でも・・孝浩くんは気にはなってるだろうけど連絡は取って欲しくないはず。

ごめんね、ワガママで。


【ありがとう、18歳になったよ。俊、元気??どうしてるの?どこにいるの??】


返事をしたけどいくら待っても返事はこなかった。







そして2月は逃げるというようにあっという間に過ぎ、わたしは3月1日高校を卒業した。


色々あった高校時代。

思い返すのも辛いこともあった。


思い出にしなきゃいけないんだよね。

俊、わたしは決めてたの。



高校の卒業と同時に



あなたからも卒業します。