「何しに来た。」と父さんが言った。
「藍の様子見に来ちゃダメ?」と私は言う。
「この前、来るなと言っただろ?」父さんが言う。
「確かに、父さんは言った。けど、藍は何も言ってなかったよね?」と私は言う。
2人は、俯いた。
藍は何が何だか分からないのかキョロキョロと私達の顔を見ている。
「いつも、私達の事気にしない人達より妹の方が大事。違う?」私はさらに追い討ちをかける。
そんな事言っても、彼らには逆上しかないと思っていたが…
「な、何言ってんの?いつ、私達があんた達のことを見てないって?」と母さんが言った。
所詮。私の親はこんなもんだ。
私は、藍に「また来るね。」と言って病院を出た。